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2005年05月25日

「私、生かされたんだ」追悼と再起…尼崎脱線1か月

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050525-00000207-yom-soci

 あの朝から1か月が過ぎた。いつものように電車に乗った人々の生と日常を突然、断ち切った兵庫県尼崎市のJR福知山線の脱線事故。現場の献花台を訪ねる遺族らとは別に、事故で心に深い傷を負った女子学生はようやく通学を再開し、犠牲になった父親から仏壇仏具卸会社を受け継いだ男性は、会社に向かった。惨事につながる人々の胸に、改めて無念と悔恨、追悼と再起の思いが交錯する日になった。

 ◆区切りの日に通学再開◆

 電車の6両目に乗っていた同志社大2年の女子学生(19)(同県伊丹市)は事故後、初めて通学した。生き残ったこと自体や救助活動もできなかったことで考え悩んでいたが、「やりたいことをやれずに亡くなった同じ大学の3人のためにも頑張りたい」と、今も恐怖を感じるという電車に乗り込んだ。

 事故後は大学にも行けず、自室にこもりがちになったが、2週間後に変化が起こった。スーパーで、買ったコップを包むために、割れ物用の新聞紙を手に取った時だった。奇跡的に助かった男子大学生の記事があった。「生き残った僕には、一生懸命に生きる義務がある」。大学生の言葉に、涙があふれた。「そうだ。私、生かされたんだ」

 「今日を区切りに」と、事故1か月目をあえて登校再開日に選んだ。

 あの日と同じ2時限目の講義を受けるため、友人に付き添ってもらい、キャンパスに着いた女子学生は「改札を通るとき心臓がどきどきした。でも、やっと大学に帰ってくることができた」と話した。

 ◆仕事に全力が最大の供養◆

 事故で父の武部譲治さん(71)(兵庫県西宮市)を失った匡志さん(43)は、譲治さんから引き継いだばかりの大阪市中央区の仏壇仏具卸会社に出勤した。当初はこの朝、現場に献花に行くつもりだったが、「おやじに『仕事をちゃんとしてからにせえ』と言われると思って」。事故後、父の葬儀をすませ会社に復帰してから、匡志さんは取引先を走り回ったり、業者向けの展示会を開いたりと仕事に打ち込み、会社もようやく落ち着きを取り戻してきた。「おやじが残してくれたこの会社をきちんと受け継いでいくことが供養になると思う」。この日の仕事をすべて片づけたら、夜、現場に向かうつもりだ。

 ◆同志社大で追悼の祈り◆

 3人の学生が死亡、25人の重軽傷者を出した同志社大では、今出川(京都市上京区)、京田辺(京都府京田辺市)両キャンパスで約140人の学生や教職員が追悼の祈りをささげた。

 3人が通学していた京田辺キャンパスの「青空チャペル」では、犠牲になった法学部2年長浜彩恵さん(19)のために、同級生らが色紙にメッセージを書き、2年の女子学生(21)は「今は犠牲になった人の分まで一生懸命に生きることが、冥福(めいふく)を祈ることだと思うようになりました」と話していた。

 ◆JR西日本で1000人が黙とう◆

 大阪市北区のJR西日本本社では、脱線事故が発生した時刻に合わせ、「亡くなられたお客様に哀悼の誠をささげ黙とうを行います」と一斉放送が流れた。社員約1000人は、各自の席から立ち上がり、約1分間、黙とう。社員の1人は「ご遺族や、けがをされた方がどういう気持ちで過ごして来られたか……。1か月たって、私たちはまだ何もできていない」と、話した。

 一方、福知山線の宝塚―尼崎間は事故以来不通のまま、振り替え輸送が続いている。この間の運休が上下計約1万1400本、影響人員は約290万人に上る。同社によると、事故から1か月間の損失額は、約10億円。その大半を占める宝塚―尼崎間の運休による損失が1日当たり2500〜3000万円という。
(読売新聞) - 5月25日14時24分更新
posted by まとめ at 18:20| Comment(2) | TrackBack(1) | JR西日本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こちらこそ、コメントありがとうございました☆
また、寄らせていただきますね!
Posted by sea-story-2004-kuro at 2005年05月30日 18:23
失礼いたします
Posted by エロ at 2008年01月25日 23:42
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